ダニについて
ダニには、植物の葉等につくハダニ、山野や農耕地等に生息し、動物に寄生する吸血性のマダニ、ネズミに寄生するイエダニ、家の中で人のフケ、アカやハウスダストを餌にするチリダニ、家の中で他のダニやチャタテムシ、人の体液を吸う刺咬性のツメダニ、食品や畳につくコナダニ、人間等に寄生するヒゼンダニ等がいます。
これらの中でチリダニ、ツメダニ、コナダニは屋内塵性ダニと呼ばれ、アレルギーの大きな原因の一つになっています。 ここではこの屋内塵性ダニについて説明します。
ダニの種類 | 特徴 |
チリダニ類 | ヒョウヒダニ類とも呼ばれ、代表的なものにはヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニがいます。 家の中にいるダニのほとんどはこのダニで通常は人に危害を与えませんが、アトピー等アレルギー体質の人にはぜんそく、鼻炎、蕁麻疹の原因となります。 人のフケやアカ、ハウスダスト(室内塵)を餌にし、布団、枕などの寝具、カーペット、畳等につきます。 成虫は非常に小さく約0.3mmで、肉眼ではほとんど確認できません。 コナヒョウヒダニの詳細はこちら → コナヒョウヒダニ |
コナダニ類 | 穀類、穀粉、七味唐辛子、砂糖、粉ミルク、チョコレート、ビスケット、干した果実、煮干し、かつおぶし、味噌など数多くの食品に繁殖加害します。 コナダニ類の中で、最も広範囲の食品に高率に見いだされるケナガコナダニについて説明します。 ケナガコナダニの成虫の体長は0.5〜0.8mmで、温度、湿度などの条件が良ければ2週間以内で1世代を繰り返します。 食品以外にカビも餌とするため、梅雨時期の湿度の高いときに畳にカビが発生し、そのカビを餌として大量にケナガコナダニが発生し、畳表面が白くなることがあります。 これもチリダニと同様アレルギーの原因となります。 また、コナダニが大量発生すると、次にこれを食べる刺咬性のツメダニが発生しますので注意が必要です。 ケナガコナダニの詳細はこちら → ケナガコナダニ |
ツメダニ類 | ツメダニはチリダニやコナダニ、チャタテムシなどを捕食し、繁殖します。 また、人を刺して、皮疹を起こす例もしばしば知られており、特にアレルギー体質の人は1週間かゆみが続きます。 新築マンションなどでかゆみの被害が発生することがありますが、これはツメダニが原因となっているケースが多いようです。 6〜10月に発生しますが、特に8〜9月に被害が多くなります。 湿度が高く、カビ、コナダニ類が大量発生するときは要注意です。 代表的なものにはクワガタツメダニ、ミナミツメダニなどがいます。 クワガタツメダニの詳細はこちら → クワガタツメダニ |