ゴキブリの好みを知ろう
ゴキブリは知能はほとんどなく、本能だけで行動する動物です。ですから、ゴキブリの好みを知り、室内をゴキブリの嫌がる環境にすれば、できるだけお目にかからなくて済みます。

ゴキブリの好きな匂い・嫌いな匂い
ゴキブリにも、好きな匂いと嫌いな匂いがあります。当然、ゴキブリも好きな匂いのところには引き付けられ、嫌いな匂いは避けようとします。

ゴキブリの好きな匂いゴキブリの嫌いな匂い
仲間の匂い(ゴキブリの体臭・糞に含まれるフェロモン)
タマネギ・ニンニク・ニラなどのネギ類の匂い
干しエビ・煮干などの乾物の匂い
アンモニア臭
腐敗臭など
レモンの匂い
スパイス類(ネギ類を除く)の匂い
ハッカの匂い
甘い花の匂い
あなたはゴキブリの匂いをご存知でしょうか。例えようのない虫特有の悪臭ですが、戸棚などを開けたとき、覚えのない臭い匂いがしたり、顆粒状の茶色い粒(糞)の周辺が変な匂いを放っていれば、それはゴキブリの残した匂いである可能性が大ですので、すぐに対処しましょう。
ゴキブリの匂いは放置すると、いつまでもしつこく残る傾向があり、ゴキブリが定住するための場所探しの手がかりとなります。速やかに、石けん水をしみこませたぞうきんでしっかりとふき取り、匂いがしなくなるまで、まめに掃除するように心がけてください(古い戸棚で匂いがしみついて取れない場合は交換などが必要な場合があります)。

また、ゴキブリはタマネギや乾物など、台所によく置かれるものの匂いを好む厄介な習性があります。例えば、タマネギなどのネギ類を切ったまま台所に長期間放置したりしないなどの対処が考えられます。
ゴキブリは生ごみなどの腐敗臭も好みますので、生ごみが悪臭を放つ前に、こまめに片付ける習慣にしましょう。とくに、魚の骨や内臓などは強い臭いを発生する原因となりますので、新鮮なうちにすぐにポリ袋などで密封し、臭いが漏れないようにしてください。
どうやら、本能で行動するゴキブリは、仲間や異性、餌に関連の深い匂いを好む傾向があるようです。

逆に、ゴキブリが最も嫌う匂いのひとつに、レモンの匂いがあります。レモンの匂いは、時としてゴキブリに致命的なダメージを与えるほど強力な作用があり、例えば、ゴキブリがレモン油の蒸気を浴びると、全身、とくに肢が激しくけいれんします。レモンの香りは台所という空間にもよくマッチしますので、試してみてはいかがでしょうか。
ほかにも、スパイスの匂いやハッカなどの刺激的な匂い、さらには、花に含まれる匂いの成分のなかにも、ゴキブリがとても嫌がる成分があることを確認しています。人間にとって好感のもてるハーブなどの匂いがゴキブリにとってはとてもイヤなものであるとは、興味深いものです。
とはいえ、ゴキブリの嫌な匂いでの対策は補助的に行うべきもの。やはりこまめに掃除をし、清潔に保つことや、餌になりうる食べ物の管理をきちんと行うことが大切です。

ゴキブリの好きな場所
ゴキブリは30℃くらいの暗く狭い、空気が淀む場所を最も好みます。ですから、家庭で最もテリトリーを作りやすい場所は、冷蔵庫の裏側の放熱器付近であるといわれています(さらには、オフィスビルの大型コンピュータの内部にゴキブリが侵入し、誤動作の原因になることもあるといいます)。
また、家電製品の近くに段ボール箱などを置き、そこに狭い隙間ができたりすると、その蔭に潜んだり、侵入の通路になることもあります。
冷蔵庫の裏側は広めに空けておいたり、熱をもつ家電製品の周辺に段ボール箱などを置かないようにすれば、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。
光や風はゴキブリにとっては有害です。この点からも、狭い隙間を作らないことは、ちょっとした対策のようですが、実はとても有効なゴキブリ対策なのです。

ゴキブリにとっての快適空間の条件

・暗くて狭い隙間(とくに段ボール紙・ベニヤ板でできた部分)
・温度が25〜30℃前後
・湿度が高い
・糞がたくさんある(仲間の匂いが染み付いている)
・近くに餌場(とくに密封されていない動物性食品)がある

台所などでこのような条件が当てはまるところはありませんか?一つだけ当てはまってもすぐにゴキブリが巣を作ることはありませんが、2つ以上当てはまるようであれば要注意です!